CASE62 コミュニケーションエラーが事故のもとに!―共同作業時の安全対策はエリア区分・段取りと声掛けで―
2023/01/24 10:00
2022/1/24 10:00 更新
Aさん(48歳、男性)は、同僚のBさん(62歳、男性)と駐車場内の通路を確保しようと、除雪作業を始めた。
作業開始時はAさんが左側、Bさんが右側と分担していたが、若いAさんのペースが速く、自分の分担箇所を終えて、Bさんのエリアを手伝うことにした。
Bさんもそれに気づいてはいたが、予想以上に二人の作業位置が近づいていた。
Bさんが固まった雪を手で持ち上げようとしゃがんで作業していたところ、AさんのスコップがBさんの頭部付近にあたり、裂傷を負わせてしまった。
ビルメンテナンス業務では、脚立を使った管球交換や空調機のフィルター交換、床や階段の清掃、建物外周の草刈り作業のような共同作業は、日常茶飯事です。
いつもの仕事だから、いつものようにお互い注意すれば事故は起こさないだろう、と考えるのですが、ちょっとしたコミュケーション不足が事故を引き起こしてしまいます。作業前の打ち合わせ・指示、作業中の声掛け、合図確認で事故防止に努めましょう。
1.作業の段取りでは、エリアの区分と合図・声掛けを徹底する
いつもの作業、簡単な作業でも、共同作業前に必ず段取りについて打ち合わせを行いましょう。打ち合わせのポイントは以下を参考にして、現場の実態に応じて行いましょう。
この記事はマイページ会員限定です。登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
過去の記事
-
- 2024/04/25
- CASE77 洗剤、カビ取り剤は身近な化学物質、取り扱いに注意!
―化学物質管理者、保護具着用責任者の選任、4月から義務化へ―
-
- 2024/03/25
- CASE76 自分の判断で作業を追加し、階段から転落! ―「毎日同じ作業だから」と作業計画は作らなかったために―
-
- 2024/02/26
- CASE75 大型ごみのかご台車積み込み中に転倒! ―テールゲートリフター作業 2月1日から特別教育義務化へ―
-
- 2024/01/30
- CASE74 エラーの連鎖を断ち切ろう!―事故に結びつくエラー、1カ所でも気づけば事故は防げる―
-
- 2023/12/15
- CASE73 今日もまたまた同じような事故が!? ―現場の作業安全担当者Aさんの嘆き―