ビルクリーニング技能検定は、ビルにおける環境衛生維持管理業務のうち、ビルの所有者から委託を受けて行うビルクリーニング作業について必要な技能を評価するものです。
昭和57年5月職業能力促進法(旧・職業訓練法)に基づき、技能検定の職種としてビルクリーニング(単一等級)が加えられ、国家検定として認められました。また、平成28年度からは、単一等級から複数等級(1級・2級・3級・基礎級)試験として実施しており、すべての等級において、ビルクリーニング技能検定の合格者には、合格証書が交付され、技能士の称号が与えられます。その中でも、1級ビルクリーニング技能士は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(通称:建築物衛生法)」の事業登録に必要な人的要件の一つである清掃作業監督者になるための必要資格になっています。
ご自身が培ってこられた技能を、国家検定資格として証明できる機会です。ぜひ技能検定試験にチャレンジしてください。
■外国人技能実習制度事業
・ビルクリーニング外国人技能実習生の技能検定については、こちら をご覧ください。
技能士を取得するメリット
受検者側
・国家検定資格者としてPRすることができる。
・自らのキャリアステージを構築・向上することができる。
・資格手当等の棒給増加に繋げることができる。
企業側
・顧客に対し、有資格者を含めて事業内容・業務品質等をPRすることができる。
・従業員に対し、人材育成の取り組みをPRすることができる。
等級別のレベル
1級
2級
3級
基礎級
技能レベル
上級技能者が通常有すべき技能及び知識
中級技能者が通常有すべき技能及び知識
初級技能者が通常有すべき技能及び知識
基本的な業務を遂行するために必要な基礎的な技術及び知識
修得の目安
5年以上
2~5年
3年(1~2年)
1年(2~6ヶ月)
到達対象
現場責任者班長
チームリーダー
一人前
(具体的な)指示に基づく
段取り
資機材の準備・片付け(清掃・洗濯・保管)と、消耗品の補充
作業導線の確保
担当割・人員配置
●仕様(契約)に基づく作業計画の作成
資機材の準備・片付け(清掃・洗濯・保管)と、消耗品の補充
作業導線の確保
担当割・人員配置
●作業計画に基づく作業手順の作成
資機材の準備・片付け(清掃・洗濯・保管)と、消耗品の補充
作業導線の確保
●作業手順に基づく作業の実施
資機材の準備・片付け(清掃・洗濯・保管)と、消耗品の補充
●具体的な指示に基づく作業手順の実施
作業範囲
日常清掃作業(1/D)
中間清掃作業(汚れ具合)
定期清掃作業(1/M、1/Y)
臨時清掃作業
建物用途別清掃作業
●仕様(契約)に基づく作業計画の作成
日常清掃作業(1/D)
中間清掃作業(汚れ具合)
定期清掃作業(1/M、1/Y)
臨時清掃作業
●作業計画に基づく作業手順の作成
日常清掃作業(1/D)
中間清掃作業(汚れ具合)
定期清掃作業(1/M、1/Y)
●作業手順に基づく作業の実施
器具の使い方及びそれを修得するための各種清掃作業の補助
●具体的な指示に基づく作業手順の実施
資機材整備
専門的な点検・補修はメーカー等に依頼
●仕様(契約)に基づく作業計画の作成
専門的な点検・補修はメーカー等に依頼
●作業計画に基づく作業手順の作成
機械・器具の正しい手入れと後始末
●作業手順に基づく作業の実施
器具の正しい手入れと後始末
●具体的な指示に基づく作業手順の実施
等級別の試験内容
等級ごとに次の受検資格のうち、いずれか1つを満たしていることが必要です。
1級
2級
3級
基礎級
受検資格
・5年以上の実務経験(※1)を有する者
・2級の技能検定に合格した者で、合格後1年以上の実務経験(※1,2)を有する者
・3級の技能検定に合格した者で、合格後3年以上の実務経験(※1,2)を有する者
・建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
・ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、4年以上の実務経験(※1)を有する者
・2年以上の実務経験(※1)を有する者
・3級の技能検定に合格した者
・建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
・ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、1年以上の実務経験(※1)を有する者
実務経験なし(BM業に従事しようとする者含む)
技能実習1号の期間の4分の3程度を経過した者
※外国人技能実習生のみ
取得後
2級合格後(1年)
3級合格後(3年)
3級合格後(0年)
試験範囲
日常清掃作業
中間清掃作業
定期清掃作業
臨時清掃作業
建物用途別清掃作業
*仕様(契約)に基づく作業計画の作成
日常清掃作業
中間清掃作業
定期清掃作業
臨時清掃作業
建物用途別清掃作業
*作業計画に基づく作業手順の作成
日常清掃作業
定期清掃作業
*作業手順に基づく作業の実施
*トイレ定期清掃は除く
基本作業:
器具の使い方及びそれを取得するための各種清掃作業の補助
*具体的な指示に基づく作業手順の実施
合格証書
厚生労働大臣
(公社)全国ビルメンテンス協会
学科試験
真偽法25問+択一法25問
真偽法25問+択一法25問
真偽法25問
真偽法25問
実技試験
1.弾性床表面清掃作業
2.繊維系床部分清掃作業
3.壁面洗浄作業
4.実技ペーパーテスト
1.弾性床ドライ清掃作業
2.繊維系床しみ取り作業
3.トイレ定期清掃作業
4.実技ペーパーテスト
1.弾性床清掃作業
2.ガラス面洗浄作業
3.トイレ日常清掃作業
1.器具の使い方
2.シーツの扱い方
受検手数料
実技 20,000円
学科 3,700円
実技 18,000円
学科 3,500円
実技 15,000円
学科 3,000円
実技 15,000円
学科 3,000円
※1「実務経験」とは、パート・アルバイトを含めて、概ね週あたり24時間以上勤務するものをいう(年数は通算可能です)。
※2「合格後」とは、合格証書を取得(受検年度の3月末に発送)してからの期間となります。
※3 随時3級は3級に、随時2級は2級に該当します。
等級別の受検資格
受検には、等級ごとに次の受検資格のうち、いずれか1つを満たしていることが必要です。
等級
受検資格
1級
5年以上の実務経験(※1)を有する者
2級の技能検定に合格した者で、合格後1年以上の実務経験(※1,2)を有する者
3級の技能検定に合格した者で、合格後3年以上の実務経験(※1,2)を有する者
建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、4年以上の実務経験(※1)を有する者
2級
2年以上の実務経験(※1)を有する者
3級の技能検定に合格した者
建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、1年以上の実務経験(※1)を有する者
3級
ビルクリーニング業務に従事している者又は従事しようとする者
※1「実務経験」とは、パート・アルバイトを含めて、概ね週あたり24時間以上勤務するものをいう(年数は通算可能です)。
※2「合格後」とは、合格証書を取得(受検年度の3月末に発送)してからの期間となります。
外国人技能実習生の技能評価試験として実施するビルクリーニング職種の技能検定2級(以下「随時2級」という。)3級(以下「随時3級」という。)及び基礎級の受検資格(受検対象者)は、下記のとおりとする。
等級
受検資格
随時2級
技能実習3号の修了予定者(ビルクリーニング職種に係る3級の実技試験に合格した者に限る。)
随時3級
技能実習2号の修了予定者(ビルクリーニング職種以外の職種の基礎級(旧基礎1級又は基礎2級を含む。)に合格した者を含む。)
基礎級
技能実習1号の修了予定者
免除資格
対象者
免除の範囲
1級の学科試験に合格した者
1級、2級及び3級学科試験の全部
1級の実技試験に合格した者
1級、2級及び3級実技試験の全部
2級の学科試験に合格した者
2級及び3級学科試験の全部
2級の実技試験に合格した者
2級及び3級実技試験の全部
3級の学科試験に合格した者
3級学科試験の全部
3級の実技試験に合格した者
3級実技試験の全部
基礎級の学科試験に合格した者
基礎級学科試験の全部
基礎級の実技試験に合格した者
基礎級実技試験の全部
1級のビルクリーニング職種に係る短期課程の普通職業訓練が的確に行われたと認められる修了時の試験(注) に合格した者で、当該訓練を修了した者
1級、2級学科試験の全部
2級のビルクリーニング職種に係る短期課程の普通職業訓練が的確に行われたと認められる修了時の試験(注) に合格した者で、当該訓練を修了した者
2級学科試験の全部
ビルクリーニング職種に係る指定試験機関技能検定委員を5年以上務めた者
1級学科試験及び実技試験の全部
試験の実施時期
等級
実施時期
1級・2級・3級
毎年1回、学科及び実技試験を実施しています
随時2級・随時3級・基礎級
定期的に、学科及び実技試験を実施しています
注)詳しくは、等級ごとの受検案内をご参照ください。
試験の合格基準
(1)学科試験
等級
設問
制限時間
合格基準
1級
真偽法25問及び択一法25問
60分
満点(100点)の65%以上
2級
真偽法25問及び択一法25問
60分
3級
真偽法25問
60分
満点(50点)の65%以上
基礎級
真偽法25問
60分
(2)実技試験(実技作業試験)
等級
課題
標準時間
打切時間
合格基準
1級
課題1:弾性床表面洗浄作業
課題2:繊維系床部分洗浄作業
課題3:壁面洗浄作業
17分
10分
8分
19分
12分
10分
各課題40%以上及び、1級又は2級においては実技ペーパーテストを含めた合計の60%以上。
注)標準時間を超えると減点、打切時間を超えると失格となります。
2級
課題1:弾性床ドライ清掃作業
課題2:繊維系床しみ取り作業
課題3:トイレ定期清掃作業
12分
8分
10分
14分
10分
12分
3級
課題1:弾性床清掃作業
課題2:ガラス面洗浄作業
課題3:トイレ日常清掃作業
12分
8分
8分
14分
10分
10分
基礎級
課題1:器具の使い方
課題2:シーツの扱い方
20分
2分
30分
3分
(3)実技試験(実技ペーパーテスト)
等級
ペーパーテスト
制限時間
合格基準
1級・2級
ビルクリーニング作業における積算見積などに関する設問
60分
満点(20点)の40%以上
過去3カ年の問題
2023年度
2022年度
2021年度
技能士章の交付
現在、技能士章の交付はありません。
合格証書・一部合格証の再発行
合格証書の再発行は、下記の申請書に必要事項記載の上、お申し込みください。
※合格証書の再発行は厚生労働省に依頼するため、手続きに1か月程度かかります。
合格証書再発行申請書(MS-Word)
一部合格証の再発行は、下記の申請書に必要事項記載の上、お申し込みください。
※こちらは学科試験または実技試験の免除を受ける際に必要な書類です。
※1週間程度の期間をいただいておりますので、必要の際はお早めに申請してください。
一部合格証再発行申請書(MS-Word)
教材の販売および訓練講習の実施は
(一財)建築物管理訓練センター(TEL 03-3805-7575)で行っています
教材・訓練
目的・用途
1級ビルクリーニング科 教科書
1級 学科試験対策用
1級ビルクリーニング科 技能検定対策問題集
1級 学科試験・実技ペーパーテスト対策用
1級ビルクリーニング科 実技訓練DVD
1級 実技試験対策用
2級ビルクリーニング科 教科書
2級の学科試験対策用
2級ビルクリーニング科 実技訓練DVD
2級の実技試験対策用
3級ビルクリーニング科 教科書
3級の学科試験対策用
3級ビルクリーニング科 実技訓練DVD
3級の実技試験対策用
基礎級ビルクリーニング科 実技訓練DVD
基礎級の実技試験対策用
ビルクリーニング科実技テキスト
資機材の使い方
通信訓練(1級)
1級の学科・実技試験対策用
受検準備講習(1級、2級、3級)
1級、2級、3級の学科・実技試験対策用
教科書、DVD、訓練講習について、当協会による販売・実施等は一切ございません。
(一財)建築物管理訓練センター(TEL 03-3805-7575) までお問い合わせください。
(一財)建築物管理訓練センターHPはこちら