CASE98 階段と雪のダブルパンチで転落、尾骶骨骨折!―日常点検も天候によって実施の可否を検討―

【事故エピソード】
ビル設備管理員のAさん(67歳 男性、勤務歴3年)、前日からの雪もやみ、いつものように屋上の電気設備の確認とメーター点検に向かった。屋上ドアを開けると昨夜からの雪が10㎝ほど積もっていたが、少し陽も出て来て雪も解け始めていたので、履き物を長靴に替えて点検作業を開始した。
点検コースにはキャットウォークや階段が連続しているので、いつもより慎重に歩いていた。
しかし、最後のメーターチェックを終え、記録紙を確認しながら5段ほどの階段を下りるとき、雪の上で滑り、階段下まで転落、しばらく動けなくなってしまった。何とか自力で控室まで下りたものの、痛みが引かなかったので、タクシーを呼んで病院へ行った。結果は足首捻挫と尾骶骨の骨折、全治1カ月と診断された。
[1]雪に馴れている地方でも要注意!
階段事故の防止対策については、昨年11月の安全と健康のツボで、「階段から身を守る」というテーマで取り上げました。通常の条件でも転落事故の多い階段に、今回はさらに大きなリスク「雪が積もる」という条件が加わって起きたものです。雪に慣れていない地方はもちろんですが、雪の多い地方でもこうした事故が相次いでいます。
雪の階段事故防止には、「通路、階段の除雪、雪かきを行いましょう」といった対策が考えれるのですが、今回の事例のように、点検作業者しか通らない場所・通路では、除雪作業をわざわざ行うことは少ないでしょう。さらに、除雪作業そのものが事故になることも考えられます。
そこでどんなところに注意して積雪時の階段転落事故防止を進めれば良いでしょうか。
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