CASE81 転ばぬ先の杖も“点検”しっかりと ―点検は異常の早期発見のために―
2024/08/26 13:00
【事故エピソード】
学校施設の清掃を担当するA子さん(69歳)、建物入り口付近に溜まった泥、砂を自在ホウキで履いていた。出入りする生徒たちにも気を配りながらの作業でつい足元が疎かになり、小さな段差に躓き、転びそうになった。
とっさに自在ボウキの柄をつかみ体勢を整えようとしたが、ホウキの先端のブラシの部分がぐらついていて、そのまま転倒、臀部、腰部を床に強く打ちつけ、そのまま病院へ行くことになってしまった。A子さん、ブラシ部分のぐらつきが前から気になっていたが、その矢先の事故だった。
[1]清掃器具、機械の点検を必ず実施しよう
車の運転をする人は「車検制度」をご存じと思います。人の命に直接関わる“自動車”ですから、3年に一度、車体の検査、制御システムの劣化状況等を点検・検査するわけです。さらに、1年点検や半年点検も法令等で決められています。私たちの身近で使われているフォークリフトにも定期検査が義務付けられています。検査・点検の第一の目的はまさに「安全性」の確保です。安心して乗れる、使えるかどうかが、この検査・点検にかかっているのです。
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