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補助金・助成金情報#77
「130万円の壁」とは? 社会保険料の肩代わりに最大50万円の助成金

2023/07/28 10:00

「130万円の壁」とは? 社会保険料の肩代わりに最大50万円の助成金

会社員等の扶養家族となっている配偶者が年収130万円に達した場合、社会保険料の負担が発生します。それにより、目先の手取り額が減少します。いわゆる「130万円の壁」です。
この「130万円の壁」を超えたことによる社会保険料負担を解消するため、保険料を肩代わりした企業に対し、従業員1人あたり最大50万円の助成金を払う施策が実施されるとのことです。
今回はこの「130万円の壁」とその穴埋めのための助成金について解説します。

社会保険とは、被保険者が怪我や育児休業等の理由により、労働できなくなり収入が低下した場合に、生活を保障する公的支援です。社会保険は健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険に分かれます。
なお、より厳密に言えば健康保険・介護保険・厚生年金保険が「社会保険」、雇用保険・労災保険が「労働保険」となります。また、労災保険は会社が全額負担しますが、それ以外については被保険者も負担する必要があります。
この社会保険のうち、健康保険と厚生年金保険については、会社員は原則加入しています。保険料は勤務先の企業が1/2を負担し、残り1/2が給料から天引きされます。

この健康保険料・厚生年金保険料を負担している会社員に配偶者がいる場合、その家族は「扶養家族」と見做されます。「扶養家族」とされた配偶者は、健康保険に加入しなくても健康保険が使うことができ、かつ健康保険料・厚生年金保険料の支払いもしなくて済みます。

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