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CASE68 ハチ刺され事故にご用心! ―転倒、転落の原因になることも―

2023/07/25 13:00

マンション管理業務担当のAさん(65歳)は、駐輪場付近の植栽が伸びてきたので刈り込もうと脚立(高さ約180cm)に乗って剪定を始めた。
しばらく作業を続けていると突然大きなスズメバチが襲ってきたので、あわてて逃れようとした時、思わずバランスを崩し脚立から転落、持っていた剪定ばさみで腕を少し切り、さらに左足首の腓骨を骨折してしまった。

スズメバチ、アシナガバチは巣作りのため7月ごろから活動が活発になり、巣に近づいたり、刺激を与えると猛然と攻撃してきます。この季節は草刈り作業など、屋外作業も多く、ハチ刺され事故の報告も多くなります。
刺された場合、アナフィラキシーショックで死に至ることもあります。また、事例のようにあわてて逃げようとして脚立、階段から転倒する、道路で転倒するなど、事故の原因となることもしばしばです。ハチくらいと、決して侮ってはいけません。しっかりと防止対策を実施しましょう。

[1]ハチ刺されで毎年10~20人が死亡 -アナフィラキシーショック

下表のように、ハチ刺され事故で毎年10~20人が亡くなっています。ハチ刺されによる死亡例は、ほとんどがアナフィラキシーショックが原因です。

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