事例に学ぶ健康安全クリニック CASE51 職場で転倒しケガをして以来、 働く気力が萎えてしまった…!

2022/2/25 18:00 更新

    自宅で過ごす時間が長くなるにつれて、徐々に気力がなくなってしまったA子さん。

    A子さん(73歳)は、職場で転倒し左手首を骨折した。利き腕ではなかったので軽作業なら何とかこなせる状況だったが、コロナ禍において、会社から「無理をせず療養するように」と自宅待機を命じられた。一人暮らしのA子さんは、2週間ほど経つと、仕事のことや日常生活にもなんとなく気力が失われてしまった。


身体を動かす機会が減少する今、
コロナフレイルに要注意!

職場でのケガがきっかけで仕事を辞めてしまう人が多く、特に高齢者でその割合が高くなっています。ケガそのものが原因ではなく、身体・体力への自信を失ったり、治療、療養中に職場復帰への気力が萎えてしまったりするケースが少なくないようです。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない状況により、清掃業界にも大きな影響をもたらしています。紹介したA子さんのケースもその一例です。
A子さんの場合、一人暮らしであることもあって自宅待機中は3日に一度程度の買い物以外、ほとんど外出をしていなかったようです。加齢によって筋肉量が減少し、筋力低下や身体機能が低下する「サルコペニア」になっていたかもしれません。
高齢者の場合、2週間の寝たきりが、7年分の筋力減少に相当すると言われています。最近では、このサルコペニアが引き金になって、さらに「フレイル」と呼ばれる、心身の活力が低下し、複数の慢性疾患の影響により生活機能が阻害され心身が虚弱した状況へと進行してしまうことが、大きな問題となっています。

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