太陽光発電とビルメンテナンスの挑戦。

清掃人。 第二十七回

佐藤幸司(47歳)・秋山幸広(54歳) 三栄メンテナンス株式会社

2022.5.25 15:00 更新

撮影=立木義浩 文=内野一郎
撮影場所=太陽光発電所SUMOGE(千葉県山武郡)

言うまでもなく、
太陽光発電の肝は
太陽光を採取するパネルである。
この部位と地面の芝刈り、
除草剤噴霧作業などが
基本的な清掃メンテナンス業務になるが、
自社で太陽光発電所を運営する
三栄メンテナンスでは、
社内の特掃部と
外注業者発注の二段構えで
これらを行なっている。
辺り一帯に
強い陽射しが降りそそぐその日、
特掃部主任である
佐藤幸司さんと秋山幸広さんに
会うことができた。
2人は地元千葉県の出身。
年齢は7歳離れているが、
偶然にも同県内の多古町にある
県立多古高等学校の同窓生だ。
佐藤さんはその高校時代に
親戚が働いていた清掃会社でアルバイトを始め、
清掃の面白さとやりがいに目覚めたそうで
その会社の元請であった
現在の会社に誘われ、プロの道を決意した。
いっぽうの秋山さんは20代の半ばまで
耐火煉瓦製造や運送などを経験し、
その後、清掃の道を選んだ。
縁合ってともに特掃部の配属で、
現在、太陽光発電所の清掃メンテナンス、
防護服を着用しての病院清掃、ガラス清掃まで
幅広い業務にあたっている。
成田国際空港に近い、同社の太陽光発電所。
時おり空に機影が煌めき、
発電機器の周囲は
乾いた土と草が陽に炙られて、
建物の室内では感じることのない
野生の匂いで満ちている。
「充分な発電量を確保するには、
雨風に曝されるパネルに
余分な成分が残らないよう、
純水を使って
土砂を取り除くことが欠かせません」
「雑草などがパネルより
丈高く繁茂し影を作らぬように、
地面の整備も怠らぬよう
心がけています」
そう語る二人の笑顔を陽が照らす。

立木義浩(たつき・よしひろ)/1937年、徳島県・徳島市の写真館に生まれる。1965年『カメラ毎日』で掲載された『舌出し天使』が話題となり、一躍世間の注目を集める。女性写真の分野を中心に、多く著名人を撮影。 同時に世界中でスナップ写真を日常的に撮り続け、多くの作品を世に送り出す。主な受賞歴に、日本写真批評家協会新人賞(1965年)、日本写真協会賞年度賞(1997年)、 日本写真協会賞作家賞(2010年)、文化庁長官表彰(2014年)など。