

いまさら聞けないChatGPT(生成AI)講座 【応用編】第2回
便利な使い方を深堀りする応用編をお届けしていますが、今回と次回は、ChatGPTの無限の可能性を感じられる「GPTs(ジーピーティーズ)」の機能をご紹介いたします。
「GPTs」は複数形で、個別のチャットボット「GPT」が自分で作れて公開(非公開も選択可)できる機能です。
今回は、様々な人たちが作ったGPTsを見て楽しむ段階をご紹介しましょう。
どんなバリエーションがあるのかはGPTストアで見ることができます。
GPTストアは、サイドバーの「GPT」のリンクから入れます。(図1)

GPTストアのメイン画面から既に公開されている様々なGPTを探すことができます。(図2)

8つのカテゴリーでピックアップされているGPTの中から、代表的なものを順番に取り上げます。
※仕事で使うアカウント等でセキュリティー面を気にする方は、GPTsを利用する前にChatGPTのオプトアウト設定(学習されない設定)などをしておいてください。
1.Featured(今週のおすすめ)
Featuredカテゴリーには、OpenAIがおすすめする人気のGPTが4つ並びます。(図3)

この中で多くの人に認知されている「Canva」をクリックしてみましょう。(図4)

使う前にレビュー評価などを見ることができます。
表示されたダイアログの一番下の「チャットを開始する」をクリックして利用開始できます。
CanvaのGPTのメイン画面です。英語になっていても大丈夫です。
最初に「日本語で表示してください」や「何ができますか?」とチャット入力欄から送信してみましょう。(図5)(図6)


このGPTでどんなことができるかを説明してくれます。CanvaのGPTでは、各種デザインテンプレートを提案してくれることがわかりますね。
では、具体的に指示を出してみましょう。今回は「ビルの清掃会社がクライアントに出す暑中見舞いのハガキを提案して」と試してみました。(図7)

ここで最初だけ、「〇〇と通信しようとしています」という確認が出てきますので、個人情報などを気を付けながら「確認する」をクリックします。
デザインの提案一覧が表示されました。(図8)

この中でハガキ用のデザインと思われる「カラフルで清潔感のある暑中見舞いハガキ」を選んでみました。
リンクを開くかどうかの確認ダイアログが出てきますので、「リンクを開く」をクリックします。(図9)

ブラウザの新しいタブが開いて、Canvaのサイトが開かれます。(図10)

デザインテンプレートになっているので、テキストや写真のパーツを修正することができます。
このような要領で各種GPTを使いこなしていきましょう。
2.Trending(トレンド)
トレンドカテゴリーには人気を集めているGPTがピックアップされています。(図11)

ここでもCanvaがランクインして多くの支持を集めていることがわかりますね。
3.By ChatGPT
「By ChatGPT」カテゴリーは、ChatGPTのチームにより作られた公式のGPTが並びます。(図12)

セキュリティ等の心配がある方はこのカテゴリーから様々な機能を試していくのも良いですね。
「Monday」はツンデレな反応をするGPT。(図13)

言葉遣いはフランクでも内容は正当なものに基づいている点が面白いですね。
このGPTでは、画面右上のモデルセレクターから様々な言語モデルを選択できます。(図14)

推論モデルでしっかり考えさせることもできます。ツンデレな真剣レポートというものも趣がありますね。
4.Writing(ライティング)
Writingカテゴリーは、文章の作成や編集、スタイルを洗練させるためのツールがまとめられています。(図15)

コピーライティングやWeb用のSEOライティングなどの手助けになるGPTがいくつもあります。
5.Productivity(生産性)
Productivityカテゴリーは、オフィス事務等の作業を効率化させてくれるツールが選べます。(図16)

デザインやプレゼンファイルを作成したいときに、このカテゴリーが助けになります。
6.Research & Analysus(研究と分析)
Research & Analysisカテゴリーは、論文を探したり、PDFを要約させたり、数式をグラフ化するなどの専門的なGPTが選べます。(図17)

7.Education(教育)
Educationカテゴリーは、何かを学びたいときに便利なGPTが選べます。新しいアイデアを探求したり、専門的知識を深堀りしたいときに役立ちます。(図18)

日本の文化に最適化され適用された「GPTJP」も人気があります。
8.Lifestyle(ライフスタイル)
Lifestyleカテゴリーは、日常生活や趣味に役立つ知識が得られるものが多く揃っています。(図19)

旅行や食べ物、占い、デートの会話などに関するヒントが得られます。
9.DALL・E(ダリー)
DALL·Eカテゴリーは、画像生成に特化したGPTが並びます。(図20)

Midjourney(ミッドジャーニー)と連携して上質なイラストを描けるものなども選べますので、必見です。
10.Programming(プログラミング)
Programmingカテゴリーは、各種プログラミングコードを書いたり、デバッグしたり、プログラムコードを学んだりできるGPTが集まっています。(図21)

デザイン的に優れたWeb用のソースコードを書かせるものなどもあります。
いかがでしたでしょうか。GPTsのバリエーションの多さに圧倒されますね。
次回は、自分でGPT(チャットボット)をつくる方法を伝授いたしますのでお楽しみに。
※この記事にはChatGPTで生成された内容が含まれます。
◆◇◆
【応用編】
■第1回:「Canvas 機能について」
【基礎編】
■第6回:「ChatGPT以外の生成AIツール」
■第5回:「ブルーオーシャンも見つかる”攻め”の使い方」
■第4回:「経費節約」につながる使い方
■第3回:「ChatGPTに質問する」、「ChatGPTの各種機能・画面解説」
■第2回:「ビジュアル機能」と「ビジネス活用での注意点」
■第1回:生成AIのChatGPTって何?
杉山 貴思(すぎやま たかし)

【現職】G-word(グッドワード)代表
【肩書】次世代人工知能学会副会長/ソブリンAIプロデューサー/ビジネスコンサルタント
ChatGPT 等の生成AIを中心にテーマとして全国で登壇活動をこなす。衆議院会館や国連大学、早稲田大学、学習院大学、山形大学等で登壇し、生成AIのデモンストレーションが参加者から好評。国内初の(一社)日本情報技術協会認定AIプロデューサーで企業・組織のイノベーションを指導する実力者。複数の大学教授らとのAI研究に参加。ECコンサルタントとしても多数の実績がある。小冊子やハンドブック、雑誌コラムなど執筆もこなす。YouTubeに最新のビジネス情報を公開し、大学関係者や企業家等から好評を得ている。
【Webサイト】
https://www.g-word.jp/
https://ameblo.jp/g-word