【ビル管理お役立ち情報NO.1】エコチューニング特集①
この夏、エネルギーコスト高騰が経営を直撃!
設備投資不要の省エネ「エコチューニング®」のススメ
夏は冷房などによりエネルギーコストが上昇しがちで、施設の所有者・管理者にとっては悩ましい季節でもあります。
本格的な夏を迎える前ながら政府は6月、東京電力管内に「電力需給逼迫注意報」を発令し、企業や家庭に対して節電の協力を呼び掛けました。猛暑によるエネルギー消費の増加に加え、原発の稼働停止、老朽化した火力発電所の休止・廃止などにより、すでに電力需給のひっ迫が現実的になっています。
また、コロナ禍からの経済活動の再開を背景に世界的にエネルギー需要が高まり、原油や天然ガスなど燃料価格が高騰。ロシア・ウクライナ情勢がこれに拍車をかけ、当面は上がり続けると予測されています。
我慢や無理に頼らない、これからの省エネ
このように、施設の所有者・管理者は「高騰するエネルギーコストへの対策」「国の要請への対応」が急務となっています。
「夏の省エネ」というと、冷房温度の28℃設定や照明の間引き、スイッチのこまめなオン・オフなど、“我慢の省エネ”になりがちです。この方法では、テナントやビル利用者に「暑い、暗い」といった負担をかけてしまううえ、持続的な省エネ効果は望めないため、できれば避けたい方法です。
そこで注目したいのが、ビルエネルギー管理のプロフェッショナルが、普段は目につかないビル設備の運用を常に見直し、ムダなエネルギー消費を抑える「エコチューニング」です。設備投資が不要で、快適性や生産性を確保しつつ省エネを実現する、経済的にも、ビル利用者にも、地球にもやさしい、SDGs時代の省エネ手法です。

「エコチューニング」は、脱炭素社会の実現に向け、建物のエネルギー分野で貢献を目指す環境省の事業です。国の「地球温暖化対策計画」にも明記された、国が推進する重要な施策です。
大幅なコスト削減を叶えたエコチューニング成功事例
実際に「エコチューニング」により、どれだけエネルギーコスト削減が見込めるのでしょうか。具体的な成果を上げた病院の成功事例をご紹介します。
ここで紹介するのは、延床面積約30,000㎡の病院施設。エコチューニング事業者による分析の結果、室内の二酸化炭素濃度が低くなっていることに着目し、外気を取り入れる外気処理空調機(外調機)の運転スケジュールを変更することで、約650万円の削減に成功。そのほか複数の施策により、年間約820万円のエネルギーコスト削減に成功しました。
運用改善を診断・分析
見直し方針を決定
運転スケジュールを
変更
外調機34台中15台の
運転時間を25%削減
- 1日当たり電力削減量:147.6kWh/日×15台=2,214kWh/日
- 5ヶ月間の削減額:2,214kWh/日×147日×20円≒6,500,000(※1kWh=20円換算)
その他の施策と併せて、設備投資なしで約820万円の削減に成功!
| エコチューニング対策項目 | 削減コスト | |
|---|---|---|
| 1 |
冷房時の冷温水発生機の冷水温度設定を変更 (7℃から9℃に冷水温度を上げる) |
185,000円 |
| 2 |
冷房時の冷却水ポンプ(定格出力55kW)のインバータ設定を変更 (60Hzから45Hzに回転数を低減) |
522,000円 |
| 3 |
暖房時の外調機及び加湿器(電極式蒸気発生器)の運転時間の削減 (運転時間を25%削減) |
6,481,000円 |
| 4 |
冬期の冷温水発生機の温水温度設定を変更 (55℃から50℃に温水温度を下げる) |
1,025,000円 |
| 合計 | 8,213,000円 |
ほかにも「エコチューニング」の活用により、以下のような成功事例が生まれています。
- 夏季のみサブで使われていた
- 高効率熱源をメインとする運転に変更
「舞台のみ使用時」
「客席のみ使用時」
に合わせた運転パターン化
商業施設の店舗内の空調
外気量を削減するため
36台中10台のファンを停止
- 年間削減電力量 31,700kWh
- 年間削減ガス量 13,000㎥
151万6,000円 削減
「エコチューニング」は、環境省の制度に基づいて認定を受けた「エコチューニング認定事業者」だけが提供できるサービスです。
夏の節電要請への備えとともに、中長期的なエネルギーコスト最適化、また今後のビルの価値を左右するSDGsや環境経営への対応に、「エコチューニング事業者」は強力なビジネスパートナーとなります。
