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第53回実態調査結果【速報】

2023/1/23 18:00 更新

全国協会が毎年、会員を対象に実施している「実態調査」の、53回目の結果【速報】が公表されました。

■平均売上高・成長率
ビルメンテナンス業務の平均売上高は、2020年度は約15.2億円、2021年度は約15.4億円となり、2020年度から2021年度にかけての平均成長率は1.6%となりました。
前回調査(2019年度から2020年度にかけての成長率)は、▲1.4%とマイナス成長でしたが、今回調査ではプラスに転じました。

○直近5年間の平均成長率の推移(単位:%) ■契約改定率
契約改定率は、官公庁は1.1%、民間は0.6%となりました。前回調査結果の官公庁0.2%、民間▲0.5%から、官民とも回復する結果となりました。

○直近5年間の契約改定率の推移(単位:%) ■賃金
30~50歳程度の常勤従業員を中途採用で募集する時の平均賃金について、「一般清掃」は約20.0万円、「設備管理」は約24.2万円、「警備」は約19.8万円となりました。
パートタイマーの平均時給は、「一般清掃」で約961円、「警備」で約1,005円でした。

■全国協会への期待
・政府や政治家に対して、価格向上や減税、業界活性化につながる法改正などの働きかけへの期待。
・(主に地方部から)登録講習・研修のオンライン拡充など、都市部との機会の公平性の担保への期待。

■総評
全体としてはコロナ禍の苦境からの復調がうかがえる結果となりましたが、この復調は主に大規模事業者が先行しており、小規模事業者は引き続き厳しい業況の中にあることがうかがえます。
人材確保や賃金上昇に関する悩みも切迫感を増しており、引き続き状況を注視していく必要があります。

※注:ここで公表された結果は「速報値」であり、今後データスクリーニングなどにより修正される場合があります。