補助金・助成金情報#9
『新製品・新サービスの開発を支援!中小企業庁のものづくり補助金とは?』
新製品・新サービスの開発を支援!中小企業庁のものづくり補助金とは?
補助金の中でも最も人気が高いものづくり補助金(令和元年度補正「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」)が中小企業庁にて公募されています。ものづくり補助金は、中小企業等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する補助金です。
「ものづくり」という言葉から製造業しか申請できないというイメージを持たれがちですが、実際には製造業以外の事業者も多数申請し採択されています。
たとえば、ビルメンテナンス業を営む東京都の株式会社オアシスソリューションでは、「洗浄力が高い安心安全な給水管洗浄サービスの開発」という事業で採択されました。また同じくビルメンテナンス業の札幌施設管理株式会社では、「非破壊検査による配管劣化診断と建築物長寿命化へのコンサルティング事業」という事業を行い、ものづくり補助金を受給しています。このように、ビルメンテナンス業のような一見「ものづくり」と関係がない業種でも十分申請できる可能性があります。
今回はこのものづくり補助金について簡単な概要や申請の流れについてご紹介します!尚、ものづくり補助金には一般型・グローバル展開型・ビジネスモデル構築型の3つのタイプがありますが、今回はほとんどの中小企業が対象となる一般型について解説します。
ものづくり補助金は補助上限額1000万円、補助率1/2(小規模事業者は2/3)となります。公募は通年で行わており、約3カ月ごとに締切が設けられています。尚、2020年9月現在では、4次締切(2020年11月26日まで)が公募されています。
申請は原則電子申請となり、「GビズIDプライムアカウント」というアカウントの取得が必要となります。取得に1~2週間かかるため、事前に取得しておきましょう。申請の際は「事業計画書」「決算書」「審査における加点のための書類」等を提出する必要があります。
また補助金を受給するには、一定の賃上げを行う必要があります。これは2020年4月に施行された同一労働同一賃金に向けた措置となります。3~5年ほどの事業計画期間内に、給与⽀給総額を年率平均1.5%以上増加し、且つ事業場内最低賃⾦(事業場内で最も低い賃⾦)を地域別最低賃⾦+30円以上の⽔準にする必要があります。この要件を達成できなければ、補助金の一部を返還しなくてはならない場合があります。
補助対象経費については、機械装置導入費やシステム構築費など製品・サービス開発にかかる設備の導入経費が幅広く対象になります。ただし、単価50万円(税抜)以上の設備投資が必須となります。また、補助対象事業の実施期間は10カ⽉となります。
モノづくり補助金には審査の際の加点項目として以下4つがあります。(1)成⻑性加点:「経営⾰新計画の承認を取得する」、 (2)政策加点:「⼩規模事業者・創業・第⼆創業後間もない事業者(5年以内)」、 (3)災害等加点:「新型コロナウイルスの影響を乗り越えるために設備投資等に取り組む事業者」「豪雨による災害についての激甚災害の被災事業者」「事業継続⼒強化計画の認定を取得する」、 (4)賃上げ加点等:「事業計画期間において、給与⽀給総額を年率平均2%以上増加させ、かつ、事業場内最低賃⾦を地域別最低賃⾦+60円以上の⽔準にする計画を有し、従業員に表明している事業者」「事業計画期間において、給与⽀給総額を年率平均3%以上増加させ、かつ、事業場内最低賃⾦を地域別最低賃⾦+90円以上の⽔準にする計画を有し、従業員に表明している事業者」「被⽤者保険の適⽤拡⼤の対象となる中⼩企業・⼩規模事業者等が制度改⾰に先⽴ち、任意適⽤に取り組む」です。
ものづくり補助金に採択されるためにはなるべく多く上記の加点項目を満たしていく必要があります。また、過去に補助金の交付決定を受けた企業は減点対象となります。この措置については、はじめて申請する企業を優遇することでより多くの企業に申請してもらいたいという狙いがあります。
ものづくり補助金は年々申請のハードルが下がり、多くの企業に門戸が開かれています。その一方、賃上げや一定額以上の設備投資等、企業によっては難しい要件も追加されてきています。また、新規申請の企業や新型コロナの影響を受けた企業の優遇により、申請が不利になる企業も少なくありません。
申請を検討する際は自社が開発予定の製品・サービスが革新的かだけでなく、賃上げをしても問題ないか、加点項目をいくつ満たせるか等も考慮しなければなりません。
【記事提供:株式会社ナビット】
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