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テラモト創業100周年記念『未来環境展 TeraVision100』取材レポート

2026/11/06 10:40

2026年10月28日・(水)29日(木)、株式会社テラモト(以下、テラモト)が主催する「未来環境展 TeraVision100」が、東京ドームシティ プリズムホールで開催されました。

同社が2027年4月1日に創業100周年を迎えることを記念した本展示会には、10年後の社会・環境・産業のあり方を多様な関係者と共に考えるという思いが込められており、これからのビルメンテナンスに関わる展示や取り組みを取材しました。

「10年後の未来を共に創造するモノづくり」をテーマに掲げた今回の展示会。テラモトは、パートナー企業、エンドユーザー、学生など多様な立場の方々が一堂に会し、10年後の社会、環境、産業のあり方をともに考える場を目指しました。

長年にわたり清掃・環境用品を手掛けてきたテラモトが、創業100周年の節目を前に提示したのは、既存製品の紹介にとどまらない、新しい環境づくりの方向性です。未来の社会課題を見据えた新商品や最新ソリューションの展示を通じて、未来のまちづくりや現場づくりに向けた新たな提案が行われていました。

会場は「地球温暖化」「人口減少」「美の持続」「ウェルビーイング」の4つのコンセプトパビリオンで構成され、それぞれ異なる課題を扱いながら、これからの暮らしや働く環境をより良くしていくという共通の方向性が示されていました。

ここからは、会場で特に強い関心を集めていた注目の展示やソリューションを取り上げ、現場の新たな可能性について紹介します。

注目展示から見る、現場の新たな可能性

 動くごみ箱「TERASCARIBO(テラスキャリボ)」

「TERASCARIBO(テラ・スカリボ)」

※動画右下のアイコン(v)をクリックすると全画面表示になります

会場で注目した展示の一つが、自動運搬ロボットと回収ボックスを組み合わせた「TERASCARIBO」です。ゴミやリネンなどの運搬作業を自動化し、作業者の負担軽減や業務効率化につなげることを目指す取り組みとなっています。

ビルメンテナンスの現場では、清掃そのものだけでなく、回収物を所定の場所まで運ぶ作業にも人手と時間がかかります。こうした運搬業務をロボットが担うことで、スタッフは清掃や点検など、人による判断や対応が必要な業務に、より注力できる可能性があります。

ロボットにすべてを任せるのではなく、人が担う作業とロボットに任せる作業を整理することが、今後の現場づくりのポイントになりそうです。

センサーで消耗品管理を効率化する「TERASTOCK(テラストック)」

赤枠が棚板裏に設置されたセンサー。センサーからストックまでの距離(赤い矢印)を測ることで、残量を自動計算する仕組み。

消耗品の在庫管理コーナーで注目を集めていたのが、センサーを活用した「TERASTOCK(テラストック)」です。

保管棚の棚板裏に小さな距離センサーを設置し、下に置かれたトイレットペーパーやペーパータオルのストック量をリアルタイムで測定・遠隔管理するシステムとなっています。

これまで施設内の消耗品管理といえば、担当者が館内を巡回して目視で確認するのが一般的でしたが、センサーの活用により遠隔で在庫状況を把握することが可能になります。

補充のタイミングが把握でき、無駄な見回り作業が減らせる「TERASTOCK(テラストック)」はスマートビルメンの実現に大きく貢献することが期待されます。

身近な案内サインにも使われる製品ブランド「MISEL(ミセル)」

空間のデザインや景観に調和する案内サインブランド「MISEL」の展示ラインナップ

そのほか、街中や商業施設、公共施設などで何気なく目にする案内板や誘導サイン。

視認性の高さはもちろんのこと、施設の雰囲気や景観と調和するデザイン性が求められる分野です。

こうした空間づくりを支える製品まで手掛けている点に、清掃・環境用品にとどまらないテラモトのビジネスの幅広さが伺えます。

遊び心を取り入れた「座れる弾けるホームベンチ」

腰掛けると音が鳴り、コミュニケーションのきっかけを生み出す特注の「座れる弾けるホームベンチ」

パネルで紹介されていた心温まるエピソードも、非常に印象的でした。

展示されていた「座れる弾けるホームベンチ」は、「新入生同士が自然に交流できる場所をつくりたい」というある高校からの相談をきっかけに開発された、世界に一台だけの特注ベンチです。

ベンチに腰掛けると「ポーン♪」と音が鳴る仕掛けが施されており、偶然鳴った音をきっかけに「今の音、聞いた?」「一緒に弾いてみよう!」と生徒同士の会話がスタートしたとのこと。そこから笑顔の輪が広がり、昼休みの待ち合わせ場所や、初めての友達ができるきっかけの場所になったと語られています。

「座って休む」という家具本来の機能にとどまらず、人と人をつなぎ、新しい出会いやコミュニケーションを生み出す——テラモトの持つ高い技術力と、空間づくりに対するあたたかな視点が伝わる展示でした。

今回ご紹介した事例のほかにも、会場には現場の課題解決につながる多様な展示が並んでおり、ロボットやセンサーによる業務の省力化からサイン・ベンチによる空間価値の創出まで、現場の生産性と付加価値を高める充実した内容となっていました。

なお、同展示会は 2026年11月5日(木)・6日(金) の2日間、グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)(10:00〜17:00)にて開催されます。

事前お申し込みは終了しておりますが、当日会場でのご登録・ご入場が可能です。当日登録の際は受付にて手続・参加証発行にお時間をいただく場合がございますが、そのまま会場へ直接お越しいただけます。関西エリアの皆様も、ぜひ足をお運びいただき、未来の現場づくりを体感してみてはいかがでしょうか。