警備業界に新たな資格「防犯機器取扱技能員【カメラ設備】」

2022/12/23 12:00 更新

警備業の中でも「監視カメラ」に特化した資格「防犯機器取扱技能員【カメラ設備】」が2022年9月に創設されました。本資格は、需要が高まる防犯カメラの構造や機能を学び、防犯カメラを正しく活用できる知識と技能の向上を目的とした資格です。
資格を運営している特定非営利活動法人 警備人材育成センターに防犯機器取扱技能員について、詳しいお話を伺いました。

新たな資格の創設

「防犯カメラによる監視の需要は2016年ごろから高まり、今や店舗やオフィスビルでの防犯カメラが設置されるのは当たり前となっています」
と語るのは、警備人材育成センターの成田事務局次長。

しかし、高性能なカメラであっても霧や煙などの影響、また長期にわたって屋外に設置された場合などは風雨の影響などでカメラの位置がずれてしまい、必要な情報が鮮明に映らず、機能を十分に発揮できない場合があるといいます。
いざ犯罪が起きたとき、犯人に関する情報が十分に取れていなかったケースも実際に発生しているとのこと。
このような状況を未然に防ぎ、監視カメラの性能を十分に発揮するため、普段から警備担当者が点検しながら、不備や不具合があるときには建物オーナーへ報告するとともに、防犯に関する提案を行える能力を持った人材を育てるために創設されたのが「防犯機器取扱技能員【カメラ設備】」です。防犯カメラに関する基礎知識からカメラの仕組みや設置に関する知識を習得できる資格です。

「防犯機器取扱技能員【カメラ設備】」

防犯機器取扱技能員【カメラ設備】」は教本をもとにした座学と、カメラ訓練キットを使った実技講習の2部構成となっています。、座学では防犯の意義から、防犯カメラシステムの機器の種類、付随する録画機器やカメラの設置場所の考え方等、防犯カメラでの警備に関する知識を学びます。

「実技では、実際に建物に設置しているのと同じ環境を再現するため、監視カメラ、ケーブル、録画機器を机上で再現できるようコンパクトにまとめたオリジナルセットを用います」

▲録画機器を机上で再現できるようまとめたオリジナルセット


実際に機器に触れ、機材を操作しながら感覚をつかむことで、カメラの画角や実際の映り方、カメラの仕組み等をより実践的な環境で体験し学びながら技能を修得することができます。

「まだ始まったばかりの資格で、現在も実際の講習を通して内容をブラッシュアップしている最中ですが、警備業で働く人や防犯等のカメラにかかわる人が有用に活用できる資格を目指し、これからも情報を発信したいと思います」