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【生産性向上の支援・情報提供】清掃ロボットの仕組解説からマッピング・稼働まで実機で体験!「清掃ロボット実機体験会in東北」開催レポート

2025/11/15 15:00

開催レポート
清掃ロボット実機体験会in東北

10月31日、宮城県仙台市にて「清掃ロボット体験・相談会」が開催されました。
当日は、アイリスオーヤマ株式会社/アマノ株式会社/ケルヒャージャパン株式会社/パナソニック株式会社の4社が出展。
実機を動かしたり、性能や特徴を見比べたりしながら、各社担当者に直接質問できる貴重な機会となりました。

本記事では、イベントの様子や各社製品の特徴、参加者の声をレポートします。

◾️各社の補助金対象ロボットの特徴

まずは、各社の製品の特徴やおすすめのポイントについて担当者の方に話を伺いました。

パナソニック株式会社
『業務用ロボット掃除機 RULO Pro(ルーロプロ)』

「一番の特徴は、隅々のゴミまで逃さない清掃力ですね。壁際5㎝まで接近して走行し、サイドブラシでゴミを履き込むのでスミや壁際までキレイに掃除できます。パナソニックの掃除機の部門がロボットを作っているので、清掃力には自信があります。
 また、片側25mまで検知できる長距離レーザーセンサーも特徴です。これによって、ホールやエントランスなど、広い空間に対応できます。
 そして、パナソニックのバッテリーの強さはやはり当社の特徴です。発熱発火のリスクも低く、1度の充電で150分の走行が可能です。また、電動自転車と同じタイプのバッテリーを採用していますので、取り扱いの手軽さがお客様に喜ばれるポイントです。」

アイリスオーヤマ株式会社 
『BROIT』『Whiz i アイリスエディション』

「Whiz iは、国内の業務用清掃ロボットでシェアNo.1を2年連続で獲得しています。一番の特徴は、操作方法の手軽さです。
 マッピングの仕方も、1度手押しで清掃ルートを登録すれば、2回目以降は登録したルートを自動走行します。マップやルートの編集もしやすいので、わざわざエンジニアを呼ぶ必要はありません。
ロボットに慣れないという作業者の方でも迷わず操作できる点が、ご好評いただいています。」
「BROITは、水拭きができる洗浄タイプです。給排水タンク、スクイージーのごみ取り、ブラシのつけ外しなどが手軽にできるので、こちらもメンテナンスが簡単です。着脱式のバッテリーを付け替えればすぐに清掃を再開できるので、3時間連続で稼働できます。」

アマノ株式会社 
『HAPiiBOT』

「こちらのHAPiiBOTは、元々の床洗浄機をそのままロボット化した製品です。回転式のスポンジを床に押し付けながら、ゴシゴシと磨くようなタイプになります。例えば、水を入れるタンクなども従来の床洗浄機と同じです。なので、お客様からは、今まで使っていたものとほとんど一緒なので使いやすい、というお声を多くいただいています。
1度手押しでルートを登録すれば、次回以降はその通りに自動で洗浄してくれます。また、外側を囲えば、中を塗りつぶすようなマッピングの仕方も可能です。AI技術と各種センサーで人やモノを正確に判断できるので、スーパーや工場など、同じような景色が続く現場でも自律走行が可能です。

ケルヒャージャパン株式会社 
『KIRA CV 50』『KIRA B 50』

「この会場で一番大きいタイプが、KIRA B50です。パワフルで清掃力が高いことはもちろんですが、音がかなり静かなことも体感いただけると思います。
中規模〜大規模の現場に最適なタイプでありながら、タッチパネルの操作で現場のスタッフでも簡単に取り扱うことができます。」
「KIRA CV 50の方は、逆に会場で一番小さいロボットです。交換可能なバッテリーを搭載した、ロボット型バキュームクリーナーです。価格もお求めやすい設定になっているので、ロボット導入のハードルをグッと下げられると思います。ロボットのエントリーモデルとしておすすめです。」

◾️参加者の声

今回の体験会で注目したポイントや、実際に説明を聞いたり操作してみての感想を伺いました。

参加者Aさん

ここ1年くらい、毎週清掃員の求人をかけたり、チラシを撒いたりしていました。外国人にも来てもらっています。ずっと人を探さなければいけないし、人件費がかかりすぎているのでこれからはロボットにしたいと考えています。
今日お話しを聞いていたら、1年で初期投資も回収できそうだなと思いました。人間では無理ですが、ロボットなら20時間働いてくれますし。
後日会社に来てもらって、詳しくお話を聞くことにしました。

参加者Bさん

今日は勉強のために参加しました。ロボットの実機を見るのは初めてでした。各社の違いを一気に見られて、比較もできるし、自社に合うのはどんなロボットだろう?と、とても参考になるしよかったです。
各社のロボットごとに向いている用途などがあるので、まずはどの機能を持たせたいか、あとは実際にどこまで現場で使いこなせるかなと考えながら見てまわりました。
どのメーカーさんも、掃除のレポートなどをモニターでビジュアル化して見られるのはとてもいいなと思いました。かかるコストと、人間とロボットのハイブリットで、どのバランスがいいのか考えてみたいなと思いました。

参加者Cさん

今日初めてロボットの実機を見ました。清掃中の音と、通った後の吸い残しがないか、ラバーの床との密着具合などが気になって、注意して見ましたが、メーカーによって様々でした。 現場では、人手不足に本当に困っています。病院などの現場がありますが、夜は人がなかなか集まりません。一番経費がかかるのが人件費なので、ロボットを導入するべきだなと思っています。それに、人だと作業ムラがどうしても出てしまいますが、ロボットなら安定するので、そこもいい点ですよね。
現場としてはすぐにでも、と思いますが、会社にはこれから提案して検討してもらいたいと思います。

参加者Dさん

高齢者の清掃員が多いので、メンテナンスやバッテリー交換が簡単で、誰でも使えるものでないと難しいなと思って、そこに注目して見てまわりました。
水拭きできるタイプのロボットなら、これまで、ポリッシャー、汚水回収、拭き上げ、ワックス、とそれぞれ人がやっていたのが1台で済んでしまいますね。
それに、ロボットは最低賃金もないので人件費が上がることもないですし。
これからAIなどがさらに進化してさらに使いやすくなりそうだと、期待できます。

◾️まとめ

今回の体験・相談会では、複数メーカーの清掃ロボットを一度に比較しながら、清掃品質・操作性・メンテナンス性など、導入後の運用まで見据えて検討できる貴重な機会となりました。中小企業省力化補助金を活用することで、導入コストを抑えながら現場改善を進めることも可能です。

今後も、実機に触れながら自社に合う清掃方式を検討できる体験会を各地で予定しています。
現場に合ったロボットを知りたい、導入の進め方を相談したいという企業さまは、ぜひ次回のイベントにもご参加ください。


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