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ビルクリーニング特定技能2号合格者インタビュー FILE 5

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2025年12月に実施された「ビルクリーニング分野特定技能2号評価試験」において、合格者が発表されました。
本記事では、株式会社セイビ大阪に所属する合格者にインタビューを行い、これまでの経験や試験対策について詳しくお話を伺いました。
現在、特定技能2号の取得を目指している方にとって、参考となる内容となっておりますので、ぜひご覧ください!

●合格者
株式会社セイビ大阪
エルシー さん

●合格者プロフィール
お名前 エルシーさん
出身国 インドネシア
年齢 27歳
経歴 インドネシアで製造業に従事した後、技能実習生として農業分野で来日。その後、株式会社セイビ大阪に入社しビルクリーニング業務に従事。現在は病院やオフィスビルの清掃現場でリーダーを務める。特定技能2号評価試験に合格。

―――日本で働こうと思った理由を教えてください。

エルシーさん インドネシアではテープの工場で働いていましたが、もっと給料を上げたいという思いがありました。また、日本で働くことで新しい経験ができるのではないかと考え、日本での就労を決めました。
周りの人から、日本は安全で景色もきれいだと聞いていたこともあり、安心して働ける国だというイメージを持っていました。そうした点も、日本を選んだ理由の一つです。


―――ビルクリーニングの仕事を選んだ理由を教えてください。

エルシーさん 最初は、技能実習で農業の仕事をしていましたが、体力的に大変な部分がありました。
その後、紹介を受けてビルクリーニングの仕事に就くことになりましたが、もともと掃除が好きだったこともあり、自分に合っていると感じました。
屋内での作業が中心で、天候に左右されない点も働きやすいと感じています。


―――現在の仕事内容と役割を教えてください。

エルシーさん 病院やオフィスビルの清掃業務を担当しています。
リーダーとして働いており、スタッフに作業の指示を出したり、作業内容の確認をしたりする役割を担っています。
リーダーとしての経験は約3年ほどになります。


―――リーダーとして苦労したことはありますか?

エルシーさん 最初は、外国人の立場で日本人スタッフに指示を出すことに難しさを感じました。
言葉の伝え方やタイミングなど、どうすれば相手に理解してもらえるかを考える必要がありました。
現場では日本人だけでなく、インドネシア人やネパール人など、さまざまな国の人が働いているため、相手に合わせた伝え方を意識しています。
経験を重ねる中で少しずつ慣れてきて、今は自信を持って対応できるようになってきました。


―――特定技能2号を目指したきっかけを教えてください。

エルシーさん 日本で長く働きたいという気持ちがありました。
特定技能1号では在留期間に制限があるため、もっと長く働けるようにするために、2号試験に挑戦しようと思いました。
2年前くらいから意識し始め、今回受験することを決めました。


―――試験勉強はいつ頃から始めましたか?どのように勉強しましたか?

エルシーさん 本格的に勉強を始めたのは試験の3〜4か月前です。
学科試験については、テキストを使って内容を覚えることを中心に進めました。
分からない言葉や内容については、会社のスタッフに質問したり、自分でインターネットを使って調べたりしながら理解を深めていきました。


―――試験勉強で苦労したことはありますか?

エルシーさん 一番大変だったのは専門用語の理解です。
普段の会話では使わない言葉が多く、最初は意味が分からないものもありました。
何度も確認しながら覚えていく必要があり、その点は苦労しました。


―――実技試験の対策を教えてください。

エルシーさん 実技試験については、特別な練習を多くしたというよりも、普段の仕事の経験がそのまま役に立ちました。
現場で日々行っている作業内容が試験にも出るため、普段からしっかり仕事をしていることが大切だと感じました。


―――仕事と勉強の両立はどのように工夫しましたか?

エルシーさん 長い時間をまとめて勉強するのは難しかったため、休憩時間などの短い時間を活用しました。
10分や15分でも、覚える言葉をメモして何度も見直すなど、少しずつ積み重ねるようにしました。
そうした小さな積み重ねが結果につながったと思います。


―――会社からのサポートはありましたか?

エルシーさん 会社からはテキストを準備してもらったり、試験の申込みを手伝ってもらったりしました。
また、分からないことについて質問すると丁寧に教えてもらえたので、とても助かりました。
いろいろな現場を経験させてもらえたことも、試験に役立ったと感じています。


―――受験した感想を教えてください。

エルシーさん 試験当日はとても緊張しました。体調もあまり良くなかったのですが、最後までやりきることができました。
試験が終わった後は、ある程度できたという手応えがありました。


―――合格がわかった時の気持ちを教えてください。

エルシーさん とても嬉しかったです!
合格の連絡はメールで受け取り、すぐに母国の家族に報告しました。
会社の人たちもお祝いしてくれて、とてもありがたかったです。


―――今後の目標を教えてください。

エルシーさん これからも日本で働きながら、さらに経験を積んでいきたいと考えています。
将来的には母国に戻って家族と過ごすことも考えていますが、まずは日本でしっかり働き続けたいと思っています。


―――これから受験する方へのメッセージをお願いします。

エルシーさん 日本語の勉強がとても大切だと思います。
仕事の中でも日本語を使う機会を大切にして、分からないことはそのままにせず、すぐに聞くことが大事です。しっかり勉強すれば合格できると思うので、あきらめずに頑張ってください。



●企業担当者インタビュー
株式会社セイビ大阪 広島営業所
宮西 雅之さん

―――エルシーさんをリーダーとして評価されている理由を教えてください。

宮西さん 現場での作業を確実にこなしながら、現場の中で役割を担いながら、周囲と連携して業務を進められる点を評価しています。日本人スタッフや多国籍のスタッフが混在する現場の中で、状況を理解しながら動けることが強みです。当社では、いきなり役職を与えるのではなく、日々の業務の中で信頼を積み重ねた人材に、徐々に役割を広げていく考え方を取っています。 その中で、エルシーさんも自然とリーダー的な役割を担うようになりました。


―――特定技能2号に向けて、どのような育成を行っていますか?

宮西さん 特定技能2号の取得を目的とした特別な試験対策を体系的に行っているわけではありません。それよりも、日常業務の中で現場全体を理解し、責任を持って業務を遂行できる人材へ育成することを重視しています。

具体的には、基本作業の正確性や安全意識の徹底に加え、後輩への指導や作業の割り振り、現場状況の把握といった業務を段階的に任せています。 こうした経験の積み重ねが、結果として2号試験に必要な力につながっていると考えています。


―――今回の合格をどのように受け止めていますか

宮西さん 会社として特別な対策を行ったというよりは、本人の努力と日々の現場経験の積み重ねによる結果だと受け止めています。一方で、合格者が出たことで、他の外国人材にとっても「自分も目指せる」という具体的な目標になったことは大きいと感じています。


―――エルシーさんに期待していることを教えてください。

宮西さん これまで通り現場での役割を担いながら、さらに経験を積んでいってほしいと考えています。特定技能2号はゴールではなく、その後の働き方の幅を広げるための一つの通過点です。 今後は、より広い視点で現場を見られる人材として成長していくことを期待しています。


●編集後記

難関といわれる実技試験。今回取材したエルシーさんは、日々の現場管理の経験が、そのまま試験対策につながったと語ってくださいました。会社からの信頼を受け、多くの現場で経験を重ねてきたこと、そして一つひとつの仕事に真摯に向き合ってきた姿勢が、今回の結果につながったのだと感じます。改めて、合格おめでとうございます!