• 展示会レポート
  • 展示会.COM

インタビュー記事

#07

サービス業としての組織力向上を支援
~マナー研修やメイク支援、カラー診断を提供

オフィスリバー
川崎美紀様

ビルメンテナンス企業に向けたマナー研修を依頼されたきっかけから、業界各社での研修経験を持つ川崎様。サービス業として求められること、現場の女性がいきいき働くための要素などを講演するとともに、日常的に取り入れられるメイクやカラー診断を、ブースやワークショップで提供して頂く。具体的にどのような内容になるのか、詳しく伺った。

サービス業としてのやりがいを組織マネジメントにいかす

―事業を始めた背景を教えてください

元々私自身は航空会社で客室乗務員をしており、その後インストラクターになりました。その時代に全国ビルメン協会からマナー講習会のご依頼を受けたことが、実は今につながっています。印象に残っているのは、最初の担当の方が熱心に語っていた「サービス業」としての観点です。ビジスマナーやCSについて学ぶ機会が少ないという話も伺いましたので、私が携わってきたサービス業の経験でお役に立てることがあればとお受けしました。その後環境の変化があり、私自身が独立して研修やコンサルティングを始めたのですが、ご縁がつながり、今もビルメンテナンス業界の企業研修をお受けしています。

―講演ではどのようなテーマを話されますか?

「魅力的な現場には輝く女性がいる~100年先まで生き残るために今すべきこと」をテーマに、組織マネジメントの参考になるような話をする予定です。といっても、概念的なことではなく、現場で働く方々がいかにやりがいをもっていきいきと働けるかという点を中心にお伝えします。「女性」を1つのテーマにしていますが、必ずしも女性だけが対象ではありません。人材不足の現場で期待される働き手として女性や高齢者、外国人などが挙げられますが、特に活用が先行している「女性」を今回は取り上げました。

人材不足の課題はよく聞かれますね

そうですね。実際採用も大変だとは思いますが、せっかく採用した人材が辞めてしまうのも問題です。いかに定着して長く働いてもらうかという点で考えると、給与だけではなく、職場の雰囲気や仲間との関係性というのも継続性に影響する要因です。自分も長く働きたいし、知人も紹介したいくらいだと思う職場を、もっと考えていくことができるのと思っています。

展示会初の試みとなるメイクワークショップとカラー診断

―展示会ではワークショップも実施されるのですね

はい。「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO」では初の試みだと思うのですが、働く女性を応援するためのメイクワークショップをおこないます。おひとりにモデルになって頂き、簡単で長持ちするメイク方法や、肌の色にあわせた口紅や頬紅の選び方をお伝えしていきます。見ている方々にも、きっとすぐにやってみたいと思ってもらえるような場にする予定です。
このような専門展示会で実施するのは、弊社としても初めてのことです。実はこれまで何度かこの展示会に来場したことがあるのですが、なかなか身だしなみやマナーのような点で情報交換できるものは少ないと思っていました。現場に女性の方も多くいらっしゃいますので、そこで活用頂ける情報になればと考えています。

―ブースでおこなうカラー診断はどのようなものでしょうか?

カラリストが2名常駐し、訪れた方一人ひとりにカラー診断をいたします。ドレープという様々な色の布を顔の近くにあてて、肌や髪、瞳など全体的なバランスを見ながら似合う色を見つけていくような診断です。通常は1時間半くらいかけて行うのですが、今回は20分程度のコンパクトバージョンで行い、男女問わずお越し頂けます。男性でもシャツの色1つで印象が変わります。同じようなブルーのワイシャツでも、スカイブルーなのかパープル系なのかが分かると、積極的な選択がしやすくなるはずです。自分に似合うものを身につけると気分も高まるのではないでしょうか。

―研修に取り入れることもあるのでしょうか?

通常のマナー研修やマネジメント研修をお受けすることが多いのですが、加えてメイクやカラーの観点を取り入れていくことも可能です。たとえば受付業務のコンサルティングをするとしたら、担当者のマナーやメイクから選択する制服の色までサポートしていくこともできます。制服はオーナーの意向が強い場合もあるかもしれませんが、「当社としてはこういう考えで服装を考えています」と提案するだけで、働く人の意欲向上になる場合もあるはずです。そのようなことを含め、当社では外面・内面両方から、モチベーションアップするお手伝いを様々な形で行っています。

挨拶が信頼をつくる

―現場から発信できることはいろいろあるのですね

明るく安全に、快適な職場環境につながる提案は、存在感をアピールする機会にもなると思います。それと同時に、働く人側の意識変革も大事です。企業研修で様々なビルメンテナンス関係の会社に伺いますが、「やっぱり挨拶からはじまる」という話をよく伺います。朝出会ったときに「おはようございます」という一言があるかないかで、相手の受け止め方は全く異なります。遠慮がちな方もいますので、挨拶をしているつもりでも、相手に届いていない場合は結構あるかもしれません。マナーは「自分でやっているつもり」では意味がなく、相手に伝わってはじめて意味を持ちます。にっこり笑って「おはようございます!」と言うことで「頑張れよ」とか「今日もありがとう」といったお客様側からの声掛けが増え、それが「よし、今日もきれいにやろう」とか、「朝早くて水が冷たいけど、頑張ってやっちゃおう」といったやる気が高まっていきます。お客様側もそういう姿勢は歓迎しているという話は、研修でよく皆さんにお伝えしていますね。

―これまでに関わった会社で変化が起こった例はありますか?

たとえばある企業では、裏方で目立たないようにしようという勝手な思い込みがあったのですが、挨拶でそれががらっと変わりました。お客様と話をしたら良くないと勝手に思い込んでいたらしいのですが、そんなことはありません。やはりそのビルやショッピングモールを支える一員としてお客様も見ているはずなんです。トイレ清掃の時などでも、「清掃していますけども、どうぞお使いください」と声を掛けられると使いやすくなります。そうした挨拶行動が増えた結果、オーナー様やテナント様からも大変評価が高くなったそうです。他にも、清掃用に鍵を渡しているものの「挨拶もできないような人に鍵を預けたくない」と実は思われていたケースもあると聞きます。やはり原点は人と人との関係性にありますので、「明るく挨拶をしてくれるこの人だったら安心して鍵を預けられる」と思えるような行動が大事なのではないでしょうか。

―来場する方にメッセージをお願いします

講演ではマネジメントに関する話や生き生きした職場づくりに関してお伝えしていきますので、管理職層の方も、また職場活性を考えている現場の方々でも、是非お聞き頂けたらと思っています。ブースでのカラー診断やメイクワークショップは、日常に変化をつける一助にご活用ください。化粧品サンプルも用意しようと思っています。
仕事をする一人ひとりの方が、そして職場環境が、より充実し、より明るくなっていくためにこのような場を参考にしていただければ幸いです。

インタビュー記事/メディア記事
一覧を見る