都市部の短時間清掃現場で進める現実的な外国人材活用

アスカ美装株式会社 東京支店支店長 根津清崇様 マネージャー 西川信宏様 那須愛利様
(取材:2026年1月)

アスカ美掃株式会社では、一般募集で採用した外国人材を、オフィスビルや商業施設の日常清掃現場に配置しています。技能実習や特定技能制度を活用するのではなく、地域採用を中心とした受け入れを行っている点が特徴です。
短時間勤務の現場が多い都市部において、 日本人と外国人の混成配置を基本とし、現場ごとの状況に応じた運用 を重ねています。制度に依存するのではなく、日々の現場対応とコミュニケーションを通じて受け入れを進めています。

会社規模と外国人材の構成

年間売上は約65億円、従業員数は約1,100〜1,150名規模です。東京支店には約350名が在籍しています。
東京支店で働く外国人材は20名弱です。国籍はミャンマーが中心で、中国出身のスタッフも在籍しています。
在留資格は、永住者や定住者、配偶者、留学生など多様で、一般募集で応募してきた人材を採用しています。そのため、 日本語能力や勤務可能時間にも幅 があります。

短時間勤務を前提とした配置設計

主な配置先は、オフィスビルや商業施設の日常清掃です。
オフィスビルでは、朝6時30分から10時30分までの4時間勤務が中心です。 短時間勤務が多いことから、現場ごとに人員構成を慎重に検討 しています。
有楽町の現場では、日本語でのやり取りが十分にできる外国人女性1名が、6時30分から14時30分まで勤務し、現場責任者を担っています。ミャンマー人スタッフ中心の体制を組み、日本語が得意な責任者が現地語で補足説明を行っています。
一方、多くの現場では日本人スタッフを最低1名配置し、外国人のみの体制とならないようにしています。 事務所からの距離も考慮し、緊急時に対応 できる体制を整えています。

教育と日常のコミュニケーション

採用時には日本語の理解度を確認し、レベルに応じて現場を決定しています。理解が十分でない場合は、同じ国籍のスタッフがいる現場に配置し、社員が直接フォローします。
事業所登録に伴い、 1人あたり7時間の研修 を実施しています。内容は、 清掃作業の基本、挨拶やマナー、洗剤の使い方、現場ルールなど です。
日常の指示は日本語を基本とし、必要に応じて翻訳アプリや日本語が得意なスタッフを介して伝えています。 巡回時には具体的な場面を示しながら接遇表現を確認 しています。

現場運営上の課題

課題として挙げられるのは、 当日の欠勤対応 です。早朝の時間帯に体調不良の連絡が入ることもあり、 代務の調整に苦労 する場面があります。
欠勤率は日本人と比べて高いと感じる こともあり、文化や生活習慣の違いが影響している可能性もあります。そのため、 社員が定期的に現場を巡回し、声掛けや状況確認 を行っています。
定着期間には個人差があり、短期間で退職するケースもあれば、長く勤務する人材もいます。 日々の対話を重ねながら、働きやすい環境づくり を進めています。
日本人スタッフの高齢化が進む中、 今後は外国人材の比率が高まる ことを見込んでいます。能力の高い人材については、 将来的な社員登用も視野 に入れています。
外国人材の受け入れには、住居対応や各種手続きなど一定の負担も伴いますが、現場を維持するうえで欠かせない存在となっています。

まとめ

アスカ美装の取り組みからは、
・都市部の短時間清掃現場でも外国人材を活用できる
・一般募集型でも混成配置により現場運営が可能
・日本語レベルに応じた配置と日常フォローが定着につながる
・将来的な社員登用も視野に入れた活用が進んでいる

が読み取れます。

企業データ
アスカ美装株式会社
奈良県橿原市醍醐町296番地の1

売上規模:65億円
従業員数:1150名

外国人材人数:20名

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