在留資格を組み合わせた安定稼働モデル

コニックス株式会社 執行役員クリーン事業部部長 田中哲也様
(取材:2026年1月)

コニックス株式会社は、売上127億円、従業員約1,600名規模のビルメンテナンス会社です。外国人材は66名が在籍しており、永住者・配偶者・留学生・技能実習・特定技能など、多様な在留資格で構成されています。国籍はベトナムが約半数を占めています。そのほかフィリピン、中国、韓国、ミャンマー、インドネシアなど多国籍で構成されています。
配置現場は、病院・学校・放送局・寮・事務所など幅広く、小規模現場から、大規模の現場まで幅広く展開しています。
在留資格の種類が多いことから、一律運用ではなく「 資格ごとに運用を分ける 」ことを基本方針としています。

在留資格別に分けたシフト設計

一般募集で採用した永住者や留学生などについては、日本人スタッフと同じ基準でシフト編成を行っています。清掃業務はサービス業であり、顧客や施設担当者とのやり取りが発生するため、 業務上必要な日本語でのコミュニケーションが取れる ことを採用条件としています。
技能実習生および特定技能外国人については、採用時に所定労働時間や残業時間、勤務日数を丁寧に説明し、理解と同意を得たうえで採用しています。シフトはその説明内容を前提に作成し、 制度に沿った労務管理を徹底 しています。
採用時の説明と実際の勤務内容にズレを生じさせない ことが、安心感と信頼につながっています。

即戦力人材の活用と母語フォロー

特定技能外国人については、 ビルクリーニング技能実習修了者、または日本語能力試験N3以上の人材を採用 しています。
技能実習修了者は、日本での実務経験と生活経験を持っているため、現場での教育負担が比較的少なく、早期に戦力化 しています。
技能実習生 は未経験での配属となりますが、すでに 特定技能外国人が在籍している現場へ配置 し、 同国スタッフによる母語での指導を基本 としています。これにより、業務理解を早めると同時に、現場の負担軽減にもつながっています。

三段階バックアップ体制

外国人材の受け入れは、採用前・配属時・配属後の三段階で支えています。
■採用前
勤務条件や現場内容を丁寧に説明 し、相互理解を徹底しています。
■配属時
経験や日本語能力を踏まえ、 日本人スタッフや特定技能外国人との組み合わせ配置 を行っています。
■配属後
会社担当者によるフォローに加え、登録支援機関と連携した定期面談を実施 しています。職場では言い出しにくい悩みも把握できる体制です。
社内に外国人専門部署はありませんが、 相談対応の担当者を明確 にし、必要に応じて業務時間外も含めて対応しています。

業務の中で身につける日本語

特別な語学研修は設けていません。清掃現場で使う言葉はある程度限定されているため、 作業名や安全に関する表現を日常業務の中で繰り返し使用 することで自然に習得しています。
語学そのものを目的化するのではなく、「 仕事が安全・正確にできる日本語力 」を重視しています。

紹介採用が生む好循環

既存外国人スタッフからの紹介採用 が増えています。
紹介者は自らの評価にも関わるため、責任を持って人柄や就労姿勢を見極めたうえで紹介してくれます。紹介される側も事前に仕事内容や職場環境を理解しているため、入社後のギャップが少なくなっています。
紹介採用が定着率向上 につながり、 安定的な人材確保 を支えています。

まとめ

コニックスの取り組みからは、
・運用の工夫で多様な在留資格に適応
・母語フォローによって育成効率を向上
・採用前から配属後までの三段階支援を徹底
・紹介採用による好循環を形成

が読み取れます。

企業データ
コニックス株式会社
愛知県名古屋市中村区太閤四丁目6番22号

売上規模:127億円
従業員数:1600名

外国人材人数:66名

Back To Top