
株式会社ソシオ 専務執行役員 山崎貴基様 第一事業本部次長 稲葉見栄晴様 第一事業本部医療関連サービス事業部技術課長 近藤博文様
(取材:2026年1月)
株式会社ソシオは、売上約15億円規模、従業員約500名(現場スタッフ含む)のビルメンテナンス会社です。外国人材は全体で50名超在籍しています。国籍はスリランカが中心で、在留資格は技能実習および特定技能が主軸です。
同社の外国人材は、主に医療機関の清掃現場に配置されています。病院という環境特性上、
衛生管理や安全意識、手順遵守
が強く求められます。そのため、
単に人手を補うのではなく、医療現場で通用する水準まで育成する
ことを前提に受け入れを行っています。
医療現場で求められる品質基準への対応
病院清掃では、一般施設とは異なる衛生基準や動線管理が求められます。
感染対策、区域分け、清掃順序の徹底
など、守るべきルールが明確です。
来日後は日本人スタッフと混成で配置し、まずは
基本作業を確実に習得
させます。
作業品質が安定するまで丁寧に確認
を重ね、その後、理解度に応じて業務範囲を広げています。
後輩への説明や作業分担の補助など、段階的に責任を持たせる
ことで、現場内での役割を明確にしています。
短期的な労働力ではなく、継続的に戦力となる人材として育成する
考え方です。
日本語と報告連絡の徹底
医療現場では、
報告・連絡・相談の正確さ
も重要になります。作業そのものだけでなく、異常の共有や確認作業の確実性が求められます。
そのため、日本語力の向上は継続的なテーマです。来日前教育に加え、来日後も
業務に直結する日本語を中心に確認
を重ねています。単に会話ができるかどうかではなく、「
現場で使える日本語
」を重視しています。

採用段階から関与する体制
スリランカには「ソシオランカ」という送り出し機関があり、採用段階から関与しています。ただし、これは営業的な展開というよりも、医療分野に適した人材を確保するための仕組みです。
日本側が求める業務内容や人物像を事前に共有し、現地教育に反映
させています。
現場で生じた課題は現地側にフィードバックされ、教育内容の見直し
も行われています。
中規模運用ならではの強み
外国人材は50名規模で、一人ひとりの状況を把握しやすく、きめ細かなフォローが可能です。
生活面の相談や在留資格の手続き支援
なども行いながら、長く働ける環境づくりを進めています。
医療分野という専門性の高い領域で、安定した人材供給を維持する
ことが経営上の重要テーマになっています。

課題と今後
医療分野は品質要求が高く、教育負荷も大きい領域です。
日本語力の底上げ、責任ある役割を担える人材の育成
など、継続的な取り組みが求められます。
今後は、より
高度な業務への対応や、現場内での中核人材育成も視野
に入れています。スリランカとの連携を活かしながら、医療分野で安定的に活躍できる人材育成を続けていく方針です。
まとめ
ソシオの取り組みからは、
・医療分野に特化した配置戦略
・品質基準を前提とした段階的育成
・報告連絡を重視した日本語教育
・採用段階から関与する体制づくり
が読み取れます。
企業データ
株式会社ソシオ
愛知県名古屋市北区水草町1-1-1
売上規模:15億円
従業員数:500名
外国人材人数:50名



