ビルメンテナンスについて

2002年 第14回大会

   

世界から18カ国 550名のビルメン人が参集

 [開会式の模様]

 各国のビルメンテナンス業者が隔年で、 一堂に会する世界ビルメンテナンス大会の第14回大会が5月9~13日までの5日間、 英国スコットランドの古都エディンバラで行 われました。                           この大会は、日本、アメリカ、英国など17カ国にある各国ビルメンテナンス協会で組織する世界ビルサービス連盟(WFBSC)が主催するもので、1979年のスイス・ベルンでの創立大会に始まり今回で14回目。

  今回は英国協会がホストとなり、「未来を組み立てる~Formulating the Future~」をテーマに、9日夕刻の開会式で幕を開け、13日までビジネスおよび教育に関する8つのセッションや、本場のゴルフなどさまざまな催しを通じて、各国ビルメン人の情報交流・親睦が深められました。  

 今大会には18カ国から約550名が参加。このうち第1回大会以来毎回、参加してきた全国ビルメンテナンス協会は、今回も日本代表団(団長・梶野善治全国協会会長)を組織し、100余名が大会に臨みました。

開会式はエディンバラ国際会議場のペントランド講堂を舞台に9日夕刻に開始、大会主催者としてジョン・アストリー大会議長、ピーター・ウェブスター英国協会会長、イアン・スチュワート連盟会長の歓迎の挨拶が続いた後、連盟の役員・理事の登壇が促され、一人ひとり紹介されました。続いて、大会では恒例となった日本の厚生労働大臣メッセージ(以下に全文掲載)を厚生労働省健康局生活衛生課の小林秀幸課長補佐が読み上げ、万雷の拍手を浴びました。

この後は、WFBSCの発足当時から永年にわたり世界連盟・世界大会の発展に貢献してきた故 八木祐四郎全国協会名誉会長を偲ぶ追悼セレモニーが執り行われました。

新木 卓連盟副会長(全国協会副会長)が追悼の辞を述べた後、スクリーンには10分間にわたり、国内外の斯業界の歴史に、そして氏のもう一つの顔であるアマスポーツ界の歴史に足跡を残した、ありし日の八木さんの勇姿が写真やビデオで映し出され、連盟役員はじめ会場全員が氏の冥福を祈りました。これに対し、ご子息の八木秀記氏(東京美装興業㈱副社長)がお礼の言葉を述べました。

 [17カ国からなる連盟の役員・理事]

[お礼の言葉を述べる八木秀記氏]

 

開会式はこの後、能力開発コンサルタントの記念講演が行われた後、パーティ会場に移り、各国参加者はエルビス・プレスリーに扮した歌手の歌を聴きながら、スコットランド料理を食し、ワインを飲みながら、深夜まで大会初日を楽しみました。

翌日からは最終日の13日まで、午前中は教育とビジネスに関する2つのセッション、そして、午後は英国協会主催のゴルフコンペや市内見学などのツアーなどが用意されるなど、勉強と遊興のメリハリのあるスケジュールが組まれました。

 

各セッションのテーマは、グローバリゼーションに向けた企業戦略、サプライチェーン管理(資機材供給の一元的管理)、世界ビルサービス連盟の役割、清掃用資機材の開発の歴史や市場、企業の吸収合併成功のポイント、付加価値サービスの提案、IT(情報技術)化戦略、他業種における成功事例、各種データの効果的な活用法、リスクマネジメント対策、目に見えないゲリラ対策、将来の成功に向けた企業戦略など、広範なテーマが取り上げられました。講演者もビルメンテナンス、資機材メーカーなどの斯業界人に止まらず幅広い分野から招かれ、その身ぶり手ぶりを交えての熱い語り口に共感させられるものがありました。企業のグローバル化が進んでいる欧州では、従業員の雇用契約、言葉・文化の問題、教育・研修の問題など日本にはないビルメン経営の困難さが指摘されましたが、経営者は明確なビジョンを持ち、その達成のために強力なリーダーシップを発揮すること、あらゆるサービスおいて一貫した品質管理を実行すること、単一の技能だけではなく、多くの技能の持った従業員を育成すること、顧客に目を向けるだけでなく、まずは自社の従業員を大切にすることなど、示唆に富む発言も数多くありました。

なお、セッションにおける日本代表団からの発言者は、ビジネスセッションの初日、浅地記念講演の前に、世界ビルサービス連盟の設立に尽力した故 浅地庄太郎氏(全国協会初代会長)をたたえて’84年の第5回シドニー大会から設けられた同講演の由来を、小畑 悟全国協会国際委員長(連盟理事)が紹介しました。

 [「連盟の役割」について提言する坂口哲也氏]

[日本における保険制度について報告する山内秀男氏]

また、今大会の新企画である若手経営者4名の論文発表(ヤング・エグゼクティブ賞)で、日本代表として坂口哲也氏(坂口ビルクリーン㈱)が、エンドユーザーであるビル利用者の顧客満足を得るためのビルメンとサプライヤーとの協調体制の構築、情報のオープン化を訴えるとともに、世界ビルサービス連盟の役割として、各国のあらゆる情報の収集・分析とデータベースの構築、インターネットコミュニケーションの強化、加盟企業に向けたeラーニングといった教育システムの導入などを実行し、業界の存在を全世界にアピールすることを提言しました。最終日のパネルディスカッション「世界的傾向-未来を組み立てる」に参加した山内秀男氏(双葉産業㈱)は、日本における労災対策(保険制度)や清掃ロボットの普及状況などを報告しました。

     *          *          *

最終日の13日、すべてのセッションが終了した後、12時から閉会式・連盟役員就任式が行われました。新連盟会長には、次回第15回大会が開催されるカナダのマリオ・レバサール氏が就任し、日本からは新木氏、小畑氏が再任となりました。なお、第15回大会はカナダ・モントリオールで、2004年9月26~30日に開催されます。

この日の夕刻から、大会最後の公式行事であるフェアウェルディナー(夕食会)が、スコットランド王室博物館で開かれました。5日間のスケジュールをこなした各国参加者には安堵の表情がうかがわれ、2年後の再会を約束して、握手をかわす光景も見受けられました。

以下は、大会プログラムと日本の厚生労働大臣メッセージ。

■大会概要■ 

1)開催期間 2002年5月9日~13日

2)開催場所 英国(スコットランド)・エディンバラ

        エディンバラ国際会議場(EICC)

3)大会テーマ 『未来を組み立てる~Formulating the Future~』

 

■大会プログラム■

(日本代表団および大会公式行事)

【5月9日】 

18:00~     開会式&ウェルカムパーティ           

【5月10日】  

8:30~10:00  ビジネスセッション1(浅地記念講演)

          グローバル化-未来戦略を組み立てる                                        

10:30~12:00 教育セッション1

                                   「人に関する展望」

午後~          醸造酒製造所 見学

19:00~     日本代表団結団式                      

【5月11日】

8:30~10:00  教育セッション2

「供給資材の管理」 若手経営者による論文発表  (2002年度ヤング・エグゼクティブ賞)

10:30~12:00 ビジネスセッション2

           「未来を組み立てる」(産業フォーラム)

18:30~        スコットランドの歌と踊りの集い

【5月12日】

8:30~10:00  教育セッション3 「未来のITと通信」 

10:30~12:00 ビジネスセッション3 「リスク戦略を組み立てる」

 午後~           市内とエディンバラ城見学 

18:30~    カナディアンナイト 

【5月13日】

8:30~10:00 ビジネスセッション4(パネルディスカッション) 

 「世界的傾向-未来を組み立てる」 

10:30~12:00 教育セッション4   「将来的傾向(品質)」                            

12:00~    閉会式

12:30~    日本代表団解団式

19:00~    フェアウェルディナー

[開会式でのアトラクション]

 

[大会最後のフェアウェルディナー]

 [メッセージを伝える厚生労働省の小林課長補佐]

 

 

■ 厚生労働大臣メッセージ■ 

  「未来を組み立てる」をテーマに、ここ英国エジンバラにおいて、第14回世界ビルメンテナンス大会が盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。

 また、私のメッセージを本日ここに御参集の皆様方に、あるいは世界各国でビルメンテナンスサービスに携わっておられる方々にお伝えできることを大変光栄に存じます。

 

 さて、建築物における環境衛生上の維持管理を適切に行うことは、建築物の中で過ごす人々の健康を衛る上で非常に重要であります。近年、建築物は大型化、高層化、複合用途化が進み、これに従って維持管理の手法も高度になってきており、ビルメンテナンスに携わる方々の役割もますます大きくなってきているところです。 我が国においては、1970年に制定された「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」及び関係者の努力により、多数の人が使用、利用するビルディングについては、衛生水準が比較的良好に確保されてまいりました。

 しかしながら、近年においては、例えば、建材等から放散される化学物質等による健康影響など、建築物に関する新たな問題も指摘されていることから、政府においても、同法に基づく衛生管理基準のあり方等について、まさに今見直しを進めているところであります。

  このような折に、今回の大会において、世界各地でビルメンテナンスサービスに熱心に取り組んでおられる方々が一堂に会し、研究成果の発表や情報交換を活発に行われることは、時宜を得た誠に意義深いものと感じている次第であります。

  最後になりましたが、本日御参集の皆様方が本大会において多くの成果を得て、世界のビルメンテナンスサービスの発展に大きく寄与することを希望するとともに、皆様方の今後ますますの御活躍を祈念いたしまして、私の祝辞といたします。

 2002年5月9日

 厚生労働大臣 坂 口 力

 

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